JAMSSは
ひとと宇宙をつないで
30周年

400km
100km
50km
10km
0km

WORKS JAMSSのしごと

JAMSSは、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の運用・利用において、宇宙飛行士の安全を最優先とした日本の有人宇宙開発に貢献してきました。宇宙で得られた技術を活かし、産業界にも貢献しています。

400km
100km
50km
10km
0km

地球から月までの距離
384,400km

ヒマラヤ山脈
エベレスト
標高 8,844m

「きぼう」運用・利用

「きぼう」では地上で実施困難な環境を活かしたさまざまな実験がおこなわれています。JAMSSの運用管制員は「きぼう」を常時監視し、NASAや宇宙飛行士とリアルタイムに交信しています。不測の事態にもフレキシブルに対応し、宇宙実験の舞台裏を支えています。

宇宙飛行士・管制員の訓練

民間企業としてJAXAに認定された訓練インストラクタを有し、「きぼう」に搭乗する宇宙飛行士や、宇宙飛行士と交信する管制員の訓練をおこなっています。その他、微小重力化が筋力が低下する宇宙飛行士の運動指導など、宇宙飛行士の健康管理もしています。

衛星利用・開発支援

宇宙技術のエキスパートが、システムエンジニアリング技術と経験を活かし、衛星開発の要求策定から設計、開発、製造、試験、運用まで幅広く支援します。また、人工衛星データより農作物の生育状況を確認し、収穫時期や収穫量をモニタリングする農業支援もおこなっています。

安全開発保証

ISSに持ち込まれる製品を詳細にチェックし、安全要求を徹底して、ひとの安全を守る宇宙の安全開発保証業務を担っています。製品の信頼性や安全性の評価を材料・部品レベルから積み重ね、NASAやJAXAの厳しい基準を満たす品質が保証されているか評価しています。

システム安全独立検証

「木を見ず森を見る」。製品の開発メーカーとは異なる独自の視点から、宇宙だけでなく、航空、自動車、鉄道、船舶、原子力、医療といった業界の複雑システムの安全性や信頼性向上、およびミッション成功に貢献する独立検証サービスを提供しています。

月・火星探査へ

「きぼう」運用・利用で培った技術で、地球低軌道の利活用から、将来の月面社会実現に貢献します。また、JAMSSは火星の衛星フォボスに含まれる含水鉱物や水、有機物などの試料を地球に回収する火星衛星探査計画(MMX)にも参画しています。

PEOPLE JAMSSとひと

ひとが宇宙で活動する。この、絶対に失敗できない現場の安全な運用をあずかり30年が経ちました。ひとと宇宙を結ぶインテグレータとして、豊かな社会の実現に貢献しています。

代表メッセージ

2020年、おかげ様でJAMSSは創立30周年を迎えることができました。
1990年5月14日の創立以来、一貫して国際宇宙ステーション計画における「きぼう」「こうのとり」の運用・利用に携わってまいりました。
「きぼう」「こうのとり」の運用準備段階から運用まで携わり、30年という年月を積み重ねることができたのも、お世話になった方々のご支援のおかげです。
この30年の時が経つと共に、宇宙に対する社会的経済的位置づけも変化し、他分野の方々の参入が増しております。
JAMSSはこれからもひとと宇宙を結ぶインテグレータとして、新たな時代に貢献してまいります。

2020年12月 代表取締役社長古藤 俊一

TOSHIKAZU KOTO

宇宙飛行士にとっての
JAMSS

  • 宇宙飛行士・日本科学未来館館長

    毛利衛様

  • 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
    特別参与・宇宙飛行士

    若田光一様

  • 宇宙飛行士

    山崎直子様

  • NASA元宇宙飛行士

    リロイ・チャオ様

MAMORU MORI
ASTRONAUT

JAMSS創立30周年おめでとうございます。
1990年にJAMSSが設立され、日本における有人宇宙活動支援の本格的な体制が築かれたおかげで、1992年の最初の宇宙実験「ふわっと92」をはじめとする有人宇宙活動が推進されました。つづく国際宇宙ステーション計画では、JAMSSは、NASAを中心とする国際連携の重要な一員として、各国宇宙飛行士の「きぼう」日本実験棟の訓練をはじめ、すべてのミッション遂行に関わり、大きな貢献をされてきました。それは、若いスタッフたちの育成と、新たな技術開発の推進につながり、日本の確固たる地位を築き上げることに成功しました。また開発を通じて得られた技術を新しいビジネスモデルとして社会へ展開し、広範な社会貢献をされてきました。民間主導の新しい宇宙開発が始まろうとしているいま、さらなる新しい技術と熱意でさまざまな分野でイノベーションを巻き起こしてほしいと願っています。

宇宙飛行士・日本科学未来館館長毛利衛

搭乗ミッション:STS-47/FMPT (1992)/STS-99(2000)

KOICHI WAKATA
Photo by JAXA/GCTC
ASTRONAUT

設立30 周年おめでとうございます。1991年の宇宙飛行士候補者選抜に始まり、候補者基礎訓練、スペースシャトルのミッション固有訓練、「きぼう」や「こうのとり」を含むISS組立て及び長期滞在ミッションに向けた訓練と準備、軌道上運用を通して、熱意に溢れ、ISS参加パートナーの中でも卓越した技量とノウハウを持つ貴社の多くの皆様に支えて戴いた事に心から感謝申し上げます。ISSを含む地球低軌道から、月、火星を含む更なる深宇宙へと拡大していく有人宇宙探査の潮流の中で、貴社がISS計画を通じて獲得なさった有人宇宙活動を推進する様々な知見と技術を生かし、更に幅広い領域の民間事業者を仲間として巻き込み、リーダーシップを発揮戴いて持続的な有人宇宙探査を発展させる次の30年を切り拓いて戴く事を祈念致します。

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
特別参与・宇宙飛行士
若田光一

搭乗ミッション:STS-72(1996)/STS-92(2000)/STS-119(2009)/ISS Expedition 18/19/20(2009-2010)/ISS Expedition 38/39(2013-2014)

NAOKO YAMAZAKI
Photo by JAXA/NASA
ASTRONAUT

JAMSSさんの30周年に際し、心よりお慶び申し上げます。
国際宇宙ステーション(ISS)への貢献を通じて、日本が宇宙活動における国際的なプレゼンスを確立してこれたのは、JAMSSさんが宇宙飛行士の訓練、健康管理、運用管制、安全・信頼性など、多岐にわたり確かな技術で支えて下さってきたお蔭です。特に、私が宇宙飛行士候補者として訓練を始めた1999年当時は、国内で初の基礎訓練を実施することになり、一から訓練内容を検討下さったことも深く感謝申し上げます。
 今後、人類の活動領域が、地球低軌道だけでなく月やそれ以遠に広がるにつれ、有人宇宙技術もより多岐に広がっていきます。JAMSSさんへの期待もより挑戦に満ちたものになっていくでしょう。有人宇宙技術を通じて、人類の知の領域を広げ、かつ地球上の生活や産業発展にも還元されていくことを心より期待し、皆様の更なるご健勝を祈念申し上げます。

宇宙飛行士山崎直子

搭乗ミッション:STS-131(2010)

LEROY CHIAO
ASTRONAUT

JAMSSが創立30周年を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。私は、NASAの宇宙飛行士として、そしてNASAを離れてコンサルタントとしてのキャリアを通じて、JAMSSの素晴らしい人々と仕事をすることを心から楽しんできました。彼らはいつもプロ意識が高く、親切でフレンドリーでした。
私は幸運にも、NASAでのキャリアの中で4回の宇宙ミッションに参加しました。最初の3回はスペースシャトルに搭乗し、それぞれのミッションに日本人宇宙飛行士と一緒に搭乗しました。向井千秋さんと私は、1994年のSTS-65でスペースシャトル・コロンビア号に搭乗し、初めて一緒にミッションに参加しました。次にスペースシャトル・エンデバーに搭乗したSTS-72では、若田光一宇宙飛行士が日本のスペースフライヤーユニット(SFU)を回収した際に、私は若田光一宇宙飛行士と一緒に飛行しました。その後のスペースシャトル・ディスカバリー号のミッションでは、若田宇宙飛行士と一緒に飛行しましたが、若田宇宙飛行士は、ロボットアームの制御に関する専門知識と経験を生かして、船外活動チームを支援してくれました。
これら3つのミッションの間、JAMSSの方々がサポートしてくれました。JAMSSの人たちは、訓練やミッションの準備、そして飛行後の活動にも協力してくれました。NASAを辞めた後も、コンサルタントとしてJAMSSと一緒に仕事ができることを嬉しく光栄に思っています。JAMSSチームと一緒に、国際宇宙ステーションのための面白いプロジェクトを開発したり、美しい桜の木や種を使ったイベントを開催して、宇宙開発への意識を高めるお手伝いをしたりしました。
宇宙ミッションだけでなく、関わったすべてのミッションを成功させるために、JAMSSの皆さんの献身的な努力とハードワークを忘れることはありません。心からの感謝とお祝いを申し上げます。(JAMSSにて和訳)

NASA元宇宙飛行士リロイ・チャオ

搭乗ミッション:STS-65(1994)/STS-72(1996)/STS-92(2000)/ISS Expedition 10(2004–2005)

  • STS:Space Transportation Systemの略で、スペースシャトルでのミッションをいう。ミッション番号(STS-XX)は、打上げ計画が設定された段階での番号。
  • FMPT:First Material Processing Testの略で、日本人が宇宙実験を自ら行った「ふわっと'92」第1次材料実験をいう。
  • ISS Expedition:ISSに長期滞在したミッションをいう。

HISTORY JAMSSと歴史

設立30周年を迎えるJAMSSの歴史と宇宙のイベントについて、社員の当時の思い出ともにご紹介いたします。

1990
会社設立(東京都港区浜松町1-27-17 三和ビル)

有人宇宙システム株式会社 創設

システム安全統括後藤克仁
1991
本社事務所移転(浜松町セントラルビル)
毛利衛宇宙飛行士、日本人初のスペースシャトル搭乗者として宇宙飛行
1994
筑波事務所(安田生命土浦ビル)を開設
1997

「きぼう」フェーズII
NASA安全審査開始

安全開発・
ミッション保証部
大賀公二
JAMSS America,Inc.設立
(米国テキサス州ヒューストン)
1998

筑波宇宙センターにて
フライト実験装置の試験準備開始

ISS利用運用部白須弘樹
国際宇宙ステーション(ISS)建設開始、最初のモジュール(ザーリャ)打上げ

国際宇宙ステーション建設の第一歩

経営企画部天達慎一
2000
ISSに長期滞在要員として宇宙飛行士が滞在開始
若田光一宇宙飛行士、日本人初の
国際宇宙ステーション組立ミッションに参加
2001

宇宙機にソフトウェア第三者検証
(IV&V)適用開始

安全開発・
ミッション保証部
星野伸行
2005
本社移転(大手町ビル)
2008
「きぼう」日本実験棟の組立開始

「きぼう」打上げ開始

宇宙事業部中山祐一
2009

「きぼう」運用開始

有人宇宙技術部竹下博
HTV「こうのとり1号機」打上げ成功
2010

「きぼう」の運用管制チームが
NASAから表彰

宇宙事業部伊巻和弥
創立20周年(記念公開シンポジウム開催)
2011
ISSの全ての建設が完了
スペースシャトルが退役
2013
筑波事務所,柏事務所を本社に移転、つくば事務所開設(つくば研究支援センター)
2015
名古屋事業所開設

JAMSS名古屋事業所開設

名古屋事業所加藤淳

宇宙飛行士訓練ノウハウを
活用したサービス提供開始

有人宇宙技術部横須賀千鶴
2019

高品質タンパク質結晶生成サービス
「Kirara」立ち上げ

宇宙事業部佐藤巨光
神戸事務所開設

JAMSS神戸事務所開設

名古屋事業所土田哲

リハビリ機器
「ぷるそら」販売開始

宇宙事業部渡部靖之

「はやぶさ2」タッチダウン
ミッション⾒事に成功

有人宇宙技術部畑中菜穂子

「ひとと宇宙の未来をつなぐ」
ストーリー構築

宇宙事業部岩田吉弘
2020

世界初、⽕星衛星探査計画
(MMX)探査機2024年に打上げ

有人宇宙技術部今井茂

将来の宇宙空間の
構想をムービー化

経営企画部土佐利之

日本人宇宙飛行士の
健康管理業務担当企業に選定

有人宇宙技術部金子祐樹

1990年

1990

有人宇宙システム株式会社 創設

30年前、JAMSS設立の『その時』は浜松町から始まりました。
当時は、まだ、私も若かったころ、1期生として入社し安全開発保証部に配属となりました。
当時は、「安全開発保証」も、有人宇宙プログラムの「システム安全」も、日本では誰も本格的に実践したことがなかった状況でした。
そして『その時』から、ロシアのISS計画への参加や、スペースシャトルの事故等々、多くのことがあった中、昨年は、「きぼう」、「こうのとり」の10周年を迎えることができた『この時』まで、JAMSSは何らか貢献をしてこられたのかと考えます。これは、多くの方々のご指導、並びにご協力・ご支援があってこそ、と感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちは、『これから』も、日本の有人宇宙活動、そして新しいことに挑戦し貢献をして参ります。
今後とも、どうぞ、よろしくお願い致します。

システム安全統括後藤克仁

1997年

1997

「きぼう」フェーズII NASA安全審査開始

「きぼう」のフェーズII NASA安全審査は、1997年10月より、3回に分けて実施しました。NASAより開示されていた他モジュールの安全解析結果も参考に、国内メンバーにて、ハザード解析手法を学びました。宇宙開発事業団(NASDA、現JAXA)、各メーカエンジニアと議論を実施し、ハザードレポートとして解析結果をまとめました。安全審査でのNASA安全担当との議論が、今のJAMSS安全業務に活かされています。

安全開発・ミッション保証部大賀公二

1998年

1998

筑波宇宙センターにて
フライト実験装置の試験準備開始

筑波宇宙センター(TKSC)勤務は他のJAMSS メンバーに先駆け、2001年10月から開始。最初は宇宙開発事業団(NASDA、現JAXA) / ㈱IHIエアロスペース(IA) / ㈱エイ・イー・エス(AES) /他と共に実験ラック試験を実施し、その後のケネディ宇宙センター(KSC)作業、実運用へと繋がってゆきます。「きぼう」業務は、様々な組織の技術者達の協同作業の結果であり、今後の宇宙開発プロジェクトの礎に成ったと思います。JAMSSは今後も、ひとと宇宙を結ぶインテグレータとして、月面探査でも活躍を目指します。

ISS利用運用部白須弘樹
Photo by NASA

1998年

1998

国際宇宙ステーション建設の第一歩

きぼう運用に向けて国内地上の準備作業か佳境である中、宇宙ステーション建設に向けた最初のモジュール(呼称:ザーリャ)がロシア輸送ロケットで打ち上がる瞬間を、JAMSS皆で生中継を見ていた当時を懐かしく思い起こします。そこから今につながり、その先未来へつながる事を思えばとても感慨深く感じます。

経営企画部天達慎一
Photo by NASA

2001年

2001

宇宙機にソフトウェア第三者検証(IV&V)適用開始

96年からの「きぼう」搭載ソフトウェアの第三者検証(IV&V)の実績に基づいて、JAXAの人工衛星・ロケット全般にIV&Vの適用を開始。システムのモデル解析技術(SpecTRM、STAMP等)は他産業でも注目され、昨今宇宙以外の民間企業の課題解決にも貢献しております。

安全開発・ミッション保証部星野伸行
Photo by NASA/Bill Ingalls

2008年

2008

「きぼう」打上げ開始

2008年3月14日、日本初のモジュールである船内保管室が、無事ISSに取り付けられました。私はこのミッションのため、米国ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センターに長期出張中で、日本やNASAの管制官と気持ちが一つになり、苦労が報われる感動的な瞬間でした。

宇宙事業部中山祐一
Photo by NASA

2009年

2009

「きぼう」運用開始

「きぼう」打上が近づくにつれ、徐々に組織の壁(JAXA/開発メーカ/運用会社)が無くなり皆一丸に。
私自身もJEM Engineering Team(JET)の一員として開発~打上/初期起動の実運用に立ち会えたことは、エンジニアとして良い経験でした。
地球低軌道の商業化、宇宙探査、地上ビジネス開拓といった次なるフェーズも、がっつり愉しみます!

有人宇宙技術部竹下博
Photo by NASA

2010年

2010

「きぼう」の運用管制チームがNASAから表彰

「きぼう」の運用管制チーム(JEM Flight Control Team: JFCT)が、ISS長期滞在宇宙飛行士支援と、「きぼう」の基本機能確立に対する貢献を称えられ、NASAから表彰されました。人類史上最初で最後の巨大プロジェクトのミッション成功に向けチームで貢献できたこと、そして多くの関係者から祝福されたこと、全ての努力が報われ幸福感で一杯でした。この達成感を伝承すべく、新規宇宙ビジネスの創出、月などの探査計画に繋げていきます。

宇宙事業部伊巻和弥

2015年

2015

JAMSS名古屋事業所開設

名古屋事業所。それはJAMSSの民間事業開拓という新たな挑戦の前線基地でした。また、長きに渡りJAMSSの成長期を支え続ける存在でした。JAMSS創立30周年を迎えた今も、その役割は変わりません。これからもJAMSSの “Cutting-Edge” として、名古屋事業所は民間、そして宇宙の世界を走り続けます。

名古屋事業所加藤淳

2015年

2015

宇宙飛行士訓練ノウハウを活用したサービス提供開始

国際宇宙ステーションの運用管制員向け訓練で培ったノウハウを元に、日本のロケット開発技術者向けに、チーム連携強化のためのコミュニケーション訓練を開発・提供しました。
ロケット打上げの現場で訓練で提供したスキルを活用頂いているのは光栄です。今後も民間企業様向けにJAMSS訓練の蓄積を元に貢献していきたいです。

有人宇宙技術部横須賀千鶴

2019年

2019

宇宙飛行士訓練ノウハウを活用したサービス提供開始

KiraraはJAMSSが自社開発した装置を使った宇宙での高品質タンパク質結晶生成サービスです。地球低軌道(LEO)商業化時代を見据え、JAMSS独自事業の第一歩として立ち上げました。国内だけではなく、世界市場を視野に入れた展開を予定しています。

宇宙事業部佐藤巨光
Photo by NASA/ESA

2019年

2019

リハビリ機器「ぷるそら」販売開始

国際宇宙ステーションの微小重力下の環境と病室のベッド上で横たわる状態に、抗重力筋が働かなくなるという類似点があることから着想し、自社製品を用いて仕掛ける社会課題解決型の新規事業を立ち上げるため「ぷるそら」を開発。今後さらに宇宙スピンオフの商品サービスを拡充して、JAMSSの新たな事業ドメインを確立し、世の中に役立つものを生み出し続けます。

宇宙事業部渡部靖之

2019年

2019

JAMSS神戸事務所開設

「有人・宇宙」という閉鎖環境で人類が生きていくためのノウハウを「水素スマートシティ神戸構想」をはじめ複雑化する社会インフラ構築事業にシステムズエンジニアリングを通じて当社が関わる拠点として、神戸市様のご協力のもと神戸事務所を立ち上げました。
複雑システムの分散・遠隔運用の技術も活用していきます。

名古屋事業所土田哲

2019年

2019

はやぶさ2、タッチダウンミッション見事に成功

「はやぶさ2」は、通信遅延が約20分の遠隔地での無人探査機ミッションであり、将来探査への知見を得るため、JAXA殿との共同研究の形で、訓練検討や管制官業務に参加させていただきました。この知見は、ISS以遠の様々な将来探査ミッションへと活用していきます。

有人宇宙技術部畑中菜穂子
Photo by JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

2019年

2019

「ひとと宇宙の未来をつなぐ」ストーリー構築

ISSが終了する10年後に我々はどうありたいか?
誰かのストーリーではなく、自分たちのありたい姿を思い描き、言葉にしたものが、昨年まとめた「ひとと宇宙の未来をつなぐ」というストーリーです。
新しい挑戦を恐れず、ファーストペンギンのように最初の一歩を踏み出し、このストーリーを現実にしていきます。

宇宙事業部岩田吉弘

2020年

2020

世界初、⽕星衛星探査計画(MMX)探査機2024年に打上げ

ISS運用開始から20年以上が経つ中、次のフロンティアとして月・火星を目指す大きな潮流があります。「きぼう」や「こうのとり」の運用をリードしてきたJAMSSには、このフロンティア開拓をリードする責務があるとの自負のもと、火星衛星探査計画(MMX)に参画しました。MMXは世界初の火星圏からのサンプルリターンを目指す野心的ミッションであり、その成功に向けて総力を結集して臨みます。

有人宇宙技術部今井茂
Photo by JAXA

2020年

2020

将来の宇宙空間の構想をムービー化

社内の若手を中心とした新規事業創出の取り組みの一環として、将来の宇宙空間の構想をムービーにしました。
■YouTube「The future of outer space
ISSの商業利用への開放やロケットの低コスト化に伴い、宇宙産業への参入障壁は低くなりつつあります。
しかしながら、依然宇宙空間への必要な物資輸送は地上からの打上げが前提であり、そのコストや手間により持続的なビジネスが実現するとは言い難い環境です。
新たな概念により宇宙産業を創成期から成長期に移行させていくことを目指し、宇宙産業を盛り上げていきます。

経営企画部土佐利之

2020年

2020

日本人宇宙飛行士の
健康管理業務担当企業に選定

JAMSSはこれまで、日本人宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションの完遂にJAXAの支援として貢献し、宇宙飛行士の健康管理運用にかかるノウハウを蓄積して参りました。
2021年からは、これまで蓄積した技術を活かし、日本人宇宙飛行士健康管理運用をJAMSSが取り纏め、新たなビジネスパートナーと共に、更なる運用の高度化に取り組むと共に、民間宇宙旅行・将来有人宇宙探査の実現も視野に主導して参ります。

有人宇宙技術部金子祐樹
Photo by JAXA・NASA

FUTURE JAMSSのこれから

「宇宙とひとのこれからをデザインする」これからの私たちの使命は、宇宙とひとの新たな関係づくりにあります。
これまで培ってきた有人宇宙技術によってイノベーションをもたらし、世界の持続可能な経済成長と社会的課題の解決に貢献します。

地球低軌道の活性化

JAMSSの基盤事業である国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の安定した運用をはじめとし、有人宇宙技術の次世代への継承、「きぼう」が周回する地球低軌道の商業利用を促進し、誰もが宇宙を利用したビジネスを創出できるよう活動を推進してまいります。

宇宙探査への挑戦

地球低軌道の先のミッションとして、月や火星といった宇宙探査の計画が国際的に進められております。地球低軌道をフィールドとして30年経験を積んできたJAMSSは、更なる宇宙探査においてもその開拓に寄与し、リードしていきます。

持続可能な社会実現への貢献

宇宙の課題を熟知しているJAMSSは、30年培った有人技術を活用し、宇宙の課題を起点に地球上の社会的課題の解決にも積極的に取り組み、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に貢献します。

これから共に宇宙業界を盛り上げていく皆様より、
たくさんの30周年のコメントを頂戴しました。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

理事佐々木宏様

会社設立30周年誠におめでとうございます。この30年間で、日本の有人宇宙開発はめざましい発展を遂げ、国際的に高い評価を受けるまでになりました。そこには、貴社の軌道上システムの運用、宇宙飛行士の訓練、有人システム安全等といった有人宇宙技術が大きく貢献しています。日本に経験がなかったこれらの技術をここまでにしたのは関係者の努力の賜物であり、敬意を表したいと思います。
これからも、培ってきた有人宇宙技術を成熟させて、より一層日本の宇宙開発に貢献してください。民間の力を結集して、有人宇宙活動、宇宙環境利用を展開するとともに、より広い分野にも取り組んでいただきたいと思います。今後のますますの発展を期待しております。

三菱電機株式会社

三菱電機株式会社

取締役会長柵山正樹様

設立30周年、誠におめでとうございます。
2020年8月20日、国際宇宙ステーション(ISS)を離れた「こうのとり」9号機は、別れを惜しむかのようにゆっくりと遠ざかりながら大気圏に再突入していきました。2011年の初号機以来9回のミッションを全て成功させ、後世に残る偉業を成し遂げたのです。
「こうのとり」開発において、当社は電気モジュール、運用システム、運用設計を担当しましたが、課題の1つにISSと衝突しないことの立証がありました。当時、当社は若田宇宙飛行士が操縦するシャトルのロボットアームで回収された「宇宙実験・観測フリーフライヤ」やランデブードッキングに成功した「おりひめ・ひこぼし」の開発実績を有していたのですが、それを NASAに納得させるには技術とは違ったアプローチが必要でした。この点において、有人システムである「きぼう」日本実験棟で接近・係留の安全技術を蓄積していたJAMSSの存在は大きく、安全設計活動に客観性と妥当性が増したことにより、難関であった NASA 安全審査を通過し、ひいては軌道上でのミッション成功に繋がりました。
また「こうのとり」の運用業務では、NASA管制センター、ISS搭乗員、及びJAXA管制センターの各管制員が協調運用するという、これまでの人工衛星運用にはないシステムの構築が求められました。ここでも「きぼう」運用で蓄積した有人運用技術や訓練技術を有するJAMSSとの連携が功を奏し、緻密な運用を可能にするシステムの玉成に繋がりました。
今後、「こうのとり」の成果は新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」に受け継がれ、更には国際宇宙探査計画における月周回有人拠点への物資補給へと発展していきます。当社は「こうのとり」で培った技術を活用し、JAMSSとの連携・協力の下で、安全で信頼される宇宙開発利用の発展に貢献していきます。
JAMSS の皆様の今後益々のご発展を祈念致します。

三菱重工業株式会社

三菱重工業株式会社

代表取締役社長泉澤清次様

JAMSS設立30周年おめでとうございます。私は宇宙環境利用プロジェクトの立ち上げ時期にNASDA(当時)殿を支援業務を担当していました。そのご縁で設立と同時にJAMSSに出向、1年4カ月仕事をさせて頂きました。
当時のJAMSSはまるで梁山泊のようで、各社からのメンバーが毎日、ホワイトボードを囲んで、侃々諤々の議論をして、熱気あふれる場でした。NASDA殿のご指導の下、それまで日本で誰もやったことのない利用運用というビジネスモデルの黎明期に参加できたことは私にとって大変有意義な経験であり、感謝しています。
JAMSSは日本におけるミッションインテグレーションのパイオニアであり、一企業ではなかなか育成・継承できない仕事を遂行し、多くの経験とノウハウを蓄積してきました。宇宙利用が大きく発展しようとしているこの時代に、更に発展されることを期待しています。

株式会社IHI

株式会社IHI

宇宙開発事業推進部 事業企画グループ部長志佐陽様

この度は、有人宇宙システム株式会社の創立30周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。創立からの御社の歩みを振り返りますと,宇宙環境利用の黎明期のころから有人活動の始まりであるスペースシャトルを使った無重力実験へ参画して国際的な協力関係の基礎を築き,その成果を国際宇宙ステーションの運用に生かして日本の有人宇宙利用をけん引してきたこと,さらには,宇宙の民間利用の筋道を作り上げたこと等,常に日本の有人宇宙利用の開拓者であり続けた業績には敬服せざるを得ません。
 また,弊社も宇宙環境利用向け実験システム開発に取り組んでおりましたが,その実現には御社のペイロードインテグレーションとの連携があってこそできたものであり,感謝申し上げます。 来るべき宇宙利用の新時代においても,引き続き有人宇宙利用を牽引する開拓者として御社が一層のご発展することを祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます

日本電気株式会社

日本電気株式会社

社会基盤ビジネスユニット 執行役員永野博之様

この度は会社創立30周年、誠におめでとうございます。心からお慶び申し上げます。
ISS(国際宇宙ステーション)における JEM(日本実験棟「きぼう」)の運用・利用支援業務や教育訓練、安全保証業務を⾧年に亘り実施され、着実な事業運営を成し遂げられてこられましたのは、歴代経営陣各位を始め、社員の皆様方のご尽力の賜物と心から敬意を表します。

1985 年に我が国が ISS への参加を決め、日本の宇宙関連産業が「きぼう」に対して ALL JAPAN として数多く参画、我が社も特別プロジェクトを組み、ロボットアーム、衛星間通信システム(与圧系、曝露系)サブシステム、コンピュータ&ネットワークシステム等数多くのシステムを担当させて頂き、現在も軌道上で稼働を続けております。

全体の開発開始から 23 年を経て完成された「きぼう」が 2008 年 8 月から本格運用開始されて以来、確実且つ着実に運用・利用されてきたことは、貴社が不断の努力を続けられてきた大きな成果として、極めて意義深いものと考えております。

2024 年までの運用延⾧、国際的の商用利用の動き等 ISS(国際宇宙ステーション)を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化しようとしており、又、月近傍、月面環境利用に向けた中継基地としての Gateway 計画、その先の火星を含む深宇宙探査等、国際的に人類がフロンティアに向けて活動する計画が打ち出されてきております。

近年は従来の枠にとらわれない新たなビジネスチャンスを開拓される活動を続けられており、これまで⾧年に亘る運用・利用支援業務で培われた経験、ノウハウを、より多様化する宇宙空間での人類の活動に遺憾なく発揮され、正に「有人宇宙活動のリーディングカンパニー」として、その地位を不動のものとして頂きますと共に、近年続けられている、従来の枠にとらわれない新たなビジネスチャンスを開拓される活動により、これまで以上に宇宙における安心、安全を守る企業としてますます発展されますことを祈念して祝辞とさせて頂きます。

Axiom Space

Axiom Space

Director, In-Space Manufacturing & ResearchChristian Maender様

Axiom Spaceは、JAMSSチームと共にこのような重要な記念日を祝うことができ、大変光栄に思っています。
JAMSSは30年にわたり、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された日本の「きぼう」モジュールの安全で成功した長年の運用に象徴されるように、宇宙飛行統合と運用サービスの分野で卓越した能力を発揮してきました。
JAMSSのチームメンバーは、パートナー国間のISS協力の成功に欠かせない存在であり、日本の宇宙開発の野望を支える不動の信頼できるサポーターでもあります。
次の10年、太陽系の探査に向けて人類の存在感を高めていくために、有人宇宙飛行の明るい未来が私たちを待っています。 Axiom Spaceは、地球低軌道(LEO)に世界初の商業宇宙ステーションを建設し、地球外への人類の到達範囲を拡大しています。
JAMSSのようなパートナーがいることに感謝しています。Axiomのように、LEOでの商業化の機会に革新的なアプローチをもたらし、地球上のすべての人が宇宙をより身近なものにすることを目指しています。(JAMSSにて和訳)

Airbus Defense and Space

Airbus Defense and Space

Director, Institutional Business Growth/TMSICarlo Mirra様

ISSの運用管理をしていた頃から、低軌道利用のための共同プロジェクトの開発に携わり、JAMSSのチームと長年一緒に仕事をすることができました。
JAMSSは、国際的な交流に非常に寛容で、革新的なビジネスソリューションに興味を持っている有能な会社です。2018年3月に東京で開催されたIndustry ISEFイベントは非常によく組織され、成功を収めました。
私はJAMSSが次の年にふさわしいすべての成功を願うとともに、エアバス社との継続的で連結された関係を信頼しています。(JAMSSにて和訳)

スペースワン株式会社

スペースワン株式会社

代表取締役社長太田信一郎様

創立30周年を心よりお祝い申し上げます。
これまで貴社が、国際宇宙ステーションにおける安全開発保証、運用・利用、訓練などで培った経験は、日本にとって非常に貴重な財産だと思います。
現在弊社では、宇宙へのアクセスコストを下げ、宇宙ビジネスのさらなる拡大に貢献すべく、新たな打上サービスの準備を進めております。貴社の豊富な経験を、弊社をはじめとする民間の宇宙ビジネスの発展に存分に活かしていただくことを期待しております。
今後、貴社の益々のご発展、ご活躍と、貴社社員一同様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社

スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社

シニアバイスプレジデント大貫美鈴様

設立30周年、誠におめでとうございます。今週、スペースXが開発した民間の有人宇宙機クルードラゴンの商業1号機で3人のNASA宇宙飛行士とともに野口聡一宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に飛行して、長期滞在が始まりました。まさにこの30年のティッピングポイントになるミッションだと感慨深く感じています。ISSの最初の10年は建設・運用・利用のスタートアップ、次の10年は民間利用により商業化が進み、経済を生み出すまでなってきました。そしてこれからの10年は、宇宙のみならず地球でのQOLの向上に貢献し、さらに宇宙放送や撮影など楽しみを生み出す場としも期待されています。今後も、商業宇宙ステーションも含むLEOの経済の発展、月軌道や月面を拓いていく有人宇宙活動のリーディングカンパニーとして期待しています。

つくば市 市長

つくば市 市長

五十嵐立青様

筑波研究学園都市には、我が国の科学技術イノベーションを牽引する機関が集積しており、宇宙関連においても、JAXAをはじめとした研究所や企業、スタートアップが集まり、日本での中心的な役割を果たすとともに、世界中からも注目されています。
その中でも有人宇宙システム株式会社におかれましては、国際宇宙ステーションにおける日本実験棟「きぼう」の運用・利用支援などをはじめ、日本の宇宙産業の中心を担う企業として、長年に渡り、その推進に大きく貢献されてきました。2013年9月には、つくば研究支援センター内につくば事務所を開設するなど、宇宙とつくば市をつなぐ架け橋として、ご活躍いただいています。
このたび、創立30周年を迎えるにあたり、祝意を表しますとともに、今後のさらなるご発展をお祈りいたします。

Jönköping University

Jönköping University

SafetySynthesisErik Hollnagel教授

2015年からJAMSSと一緒にレジリエンス工学と機能共鳴解析法(FRAM)の利用と開発に取り組んできたことは、私の喜びです。この共同研究は挑戦的でありながらも、日本の他の産業界や大学をも巻き込んだ、非常に満足度の高いものでした。いたるところで出会った刺激的な好奇心とオープンマインドな姿勢に深く感謝するとともに、このことがJAMSSが将来どんな問題にも取り組むことを可能にしてくれると確信しています。(JAMSSにて和訳)

国立大学法人 長岡技術科学大学

国立大学法人 長岡技術科学大学

大学院技術経営研究科 システム安全専攻門脇敏様

このほど有人宇宙システム株式会社が設立から30年を迎えられましたことを,心よりお慶び申し上げます.貴社は宇宙活動を推進し,有人宇宙活動のリーディングカンパニーとして,人類社会に貢献してこられました.今後のさらなるご発展をお祈り申し上げます.
本学では社会人学生を対象として「システム安全」(※)を教授しており,貴社からも複数の社員を派遣していただいております.本学で安全を学んだ学生たちは,修了後も事故の未然防止という目標を抱きつつ,学生間のインタフェースを保持し,相互の情報交換や議論を継続しています.修了後も継続されるこの繋がりは,わが国の安全レベルの向上に不可欠であり,貴社の社員をはじめとする修了生が更に活躍されることを願っております.特に宇宙機で培った「システム安全」をこれまで以上に発展されることを祈念いたしております.
(※)
「システム安全」
ハードウエア・ソフトウエア,人,法・規範などの複合体において,人間の誤使用や機械の故障等があってもその安全を確保するためには,設計/製造/使用などライフサイクルのすべての段階で,危険につながる要因を事前に系統的に洗い出し,その影響を解析および評価して適切な対策を施す必要がある.これらを実行するために,安全技術とマネジメントスキルを統合的に適用する手法の体系を「システム安全」という.

東京理科大学

東京理科大学

教授木村真一様

会社設⽴30 周年、まことにおめでとうございます。国際宇宙ステーションをはじめとした、人類の友人宇宙活動を中心となって牽引されてこられた、業績に心より敬意を表したいと思います。
東京理科大学では、スペースコロニー研究センターを中心として、将来の宇宙居住に関する研究を進めておりますが、有⼈宇宙システム株式会社様には有人宇宙システムの運用についてのパイオニアとして、ご指導を頂いているところです。また、Kiraraなど、従来の枠組みにとらわれない、新たな領域へチャレンジされる姿に、多くのことを学ばせて頂いております。
人類の有人宇宙活動は今まさに大きな転換点を迎えつつあり、月を含め大きな発展に向かいつつあります。こうした中、御社が、揺るぎない実績と、積極的なチャレンジで、ますます発展して行かれることと確信しております。次の30年のますますのご発展を心から期待しております。

筑波大学筑

筑波大学

認知システムデザイン研究室 教授伊藤 誠様

30周年、誠におめでとうございます。
有人宇宙システム(株)の方々とは、レジリエンス、自動運転、安全性・信頼性といったキーワードで幅広くお付き合いをさせていただいています。いずれの皆様も、それぞれの分野で先進的な活躍をされています。一緒に仕事をする機会を持つたび、いつもワクワクしています。
どのような分野であれ、どれほど自動化が進もうとも、システムの安全を確保する最後の砦は現場の人々です。このことは今後も変わることはないと思います。有人宇宙システムの皆様は、宇宙という極限的な状況において、人を活かす活動で成果を収めてこられました。こうした豊富な経験を踏まえ、宇宙以外、とくに自動車、ドローンといった自動化技術を活用する新しい分野においても、システムデザイン、教育・訓練、安全性検証、その全てのフェーズにおいて有人宇宙システムの皆様が果たすべき役割はますます大きくなっていくものと期待されます。

Innostudio inc.

Innostudio inc.

代表取締役社長 Ferenc Darvas様

ThalesNanoグループのメンバーであるInnoStudioは、2019年にスイスで開催された招待制のカンファレンスで、私と私の同僚であるGergo Mezohegyi博士が、宇宙化学分野における私たちの活動と近い将来のビジネスチャンスについて発表したことを受けて、JAMSSに紹介されました。微小重力下で高品質タンパク質の結晶を生成するKiraraサービスの最初のミッションに参加する機会を得たことを光栄に思います。このプロジェクトに参加したことで、タンパク質関連の研究に加えて、宇宙化学関連の特許を検証し、宇宙で新しいナノ構造を作り出す機会を得ることができました。私たちの知る限りでは、宇宙での低分子共結晶化に関する研究は他に報告されていませんでした。私たちの成果は、医薬品、殺虫剤、さらには化粧品のための新しい処方法の開発につながる可能性があります。JAMSSの優秀なチームとの実りある共同研究は、2020年にInnoStudioが設立したCOVID-19宇宙研究コンソーシアムにJAMSSが参加することで継続されました。この共同研究に基づき、2020年12月にはKirara#2ミッションを介してISSに実験を送り、微小重力環境の利点とCOVID-19の先進的な創薬研究・発見を組み合わせて、流行の効率的な制御に貢献することを目指しています。また、製薬業界にとっても、宇宙研究を通じて開発の機会を広げる重要な取り組みです。私たちは、宇宙での化学・化学研究のノウハウを活かして、Kiraraビジネスチャンスを広げることで、ビジネス関係をさらに発展させていきたいと考えています。(JAMSSにて和訳)

元JAMSS America Inc. President

元JAMSS America Inc. President

Robert Carlson様

JAMSSが創立30周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。 その30年の大半を、三菱商事、JAMSSアメリカ、JAMSSコンサルタントとしてJAMSSとお付き合いさせていただいたことを光栄に思っています。 JAMSSは、設立当初から今日に至るまで、日本の有人宇宙開発に多大な貢献をしてきましたし、今後もそのような貢献を続けていくでしょう。
JAMSSは、日本における有人宇宙の能力と方法論の確立に貢献し、日本における有人宇宙運用の第一人者であり、低軌道での商業活動の先駆者でもあります。
JAMSSの歴史は素晴らしいものがありますので、今後も有人宇宙開発や商業宇宙開発において、JAMSSが多くの「初」を達成することを期待しています。
これからも頑張ってください!(JAMSSにて和訳)

Homer Spaceflight Project

Homer Spaceflight Project

代表江島彩夢様

JAMSS設立30周年、Homer Spaceflight Project (HoSP) 一同心よりお祝い申し上げます。HoSPでは日本での有人宇宙開発の専門教育を、若手の草の根組織として推し進めております。JAMSS殿には弊団体のこの挑戦に賛同いただき、多大なサポートを頂いております。これまで日本の有人宇宙開発の道を開拓され、多くの知識と経験を有していらっしゃるJAMSS殿。そして若手の力でJAMSS殿が開拓された道を強固にすることを目指す弊団体。お互いの強みを生かし、共に未来の有人宇宙開発を開拓していけることを楽しみにしております。

大同大学

大同大学

名誉学長澤岡昭様

JAMSS30周年おめでとうございます。JAXA(当時NASDA)宇宙飛行士第2回の募集は1991年7月開始、JAMSS設立1年後であり、当然JAMSSは募集業務の一端を担ったと聞いています。この募集で選ばれた飛行士は若田光一さんです。
第1回の募集は83年12月です。当時私は東京工業大学が本務であり、宇宙開発事業団が兼業でした。79年からスペースシャトル搭載の材料実験装置開発、82年からは飛行士募集要項作成の裏方として働きました。生命科学担当の故松宮弘幸さんと一緒にNASAの飛行士募集の書類を参考にたたき台作成に明け暮れた時期がありました。
NASAの応募書類は分厚いもので、日本には馴染まない書式でもありました。日本流に改めることが主な仕事でした。締め切りまでに533名もの応募がありました。85年8月には毛利衛さん、向井千秋さん、土井隆雄さんが選ばれました。
この裏方を通じで、私自身が応募したいと気持ちが強まる一方でしたが、万が一選ばれたら裏口入学になるので泣く泣く諦めました。以来、80歳を過ぎたいまでも宇宙飛行士への想いは断ちがたいものがあります。
今では日本の宇宙飛行士養成のJAXAパートナーとしてJAMSSの重要性は高まる一方です。今後のご発展を祈念します。

Real Works/Real Works Japan

Real Works/Real Works Japan

President Ms. Amie Allison

JAMSS創立30周年、おめでとうございます。 JAMSSは、大きな挑戦を受け入れ、夢を実現し、改善し続けることで、宇宙開発の仕事のあり方を世界に示してきました。
これからもJAMSSの益々のご活躍をお祈りしています。(JAMSSにて和訳)

Fraunhofer Institute for Experimental Software Engineering IESE

Fraunhofer Institute for Experimental Software Engineering IESE

Division Manager Smart Digital SolutionsDr. Jens Heidrich

フラウンホーファーはドイツ最大の応用研究と技術移転のための組織です。先日、2019年に70周年を迎えました。フラウンホーファーIESEは、フラウンホーファー研究機構の70以上の研究機関の1つで、ソフトウェアおよびシステム工学を中心としたさまざまなトピックに焦点を当てています。私たちの使命は、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界中の革新的な企業や組織と協力して、新しいソリューションやアプローチを研究から実践に移すことです。
その意味で、JAMSSとは、長年にわたってさまざまな革新的なトピックで協力し、より緊密な関係を築くことができたことは、常に喜ばしいことでした。2007/2008年にJAMSSの研究者がゲストサイエンティストとしてドイツのカイザースラウテルンにある研究所を数ヶ月間訪問し、ソフトウェア品質とプロジェクト管理の定量的アプローチに関する共同研究を成功させたことを、私は鮮明に覚えています。また、2020年には、組込みソフトウェア開発におけるアジャイル手法の活用や、開発スピードと柔軟性を高めるための独立した検証・検証についての共同研究を開始することができたときは、とてもうれしく思いました。
私の約15年間の日本企業とのコラボレーションの経験から、コラボレーションを成功させるためには4つのことが必要だと考えています。第一に、コラボレーションのテーマが革新的であり、相互に関心のあるものでなければならない。第二に、コラボレーションの成果は、将来に向けて実用的な価値とイノベーション能力を示すものでなければなりません。第三に、コラボレーションのパートナーは、一方では両国の文化の違いを尊重し、他方では日本とドイツの間で共有されている多くの共通の価値観を尊重しなければならない。第四に、コラボレーションの成功の鍵となる要素は信頼であり、それは関係を深め、長期的な協力と理解を確立することで生まれるものである。
その意味では、JAMSSとのコラボレーションは非常に成功したと思いますし、今後も共同作業を続けていくことを期待しています。
JAMSSが30周年を迎えられたことを祝福したいと思いますし、JAMSSがその革新的な強さと顧客志向で今後のあらゆる課題を克服していくことを確信しています。(JAMSSにて和訳)

The Aerospace Corporation

The Aerospace Corporation

Senior Vice President, Civil Systems Group Edward M. Swallow様

JAMSSの創立記念日おめでとうございます!大切なパートナーとの大きな節目を迎えられたことを光栄に思います。JAMSSの有人宇宙システムの開発・利用や、安全システムなどの他分野への展開は、宇宙技術とコラボレーションにおけるJAMSSのリーダーシップを証明しています。The Aerospace Corporationは、今後もJAMSSとの更なる30年の協力関係を楽しみにしています。 (JAMSSにて和訳)

JAM STA. JAMSSを知る

JAMステ

「JAMステ」は有人宇宙システム(JAMSS)が運営する、人と宇宙とをつなぐ情報プラットフォーム、宇宙業界の話題をお届けする情報発信メディアです。
宇宙の様々なトピックスをJAMSSが駅・基地(Station)となり、「最新ニュース」「宇宙ビジネス」「宇宙利用」など様々な視点から、 皆様へ宇宙の魅力をお届けします。
更新情報は、公式Twitterにてお届けいたします。皆様のフォローをお待ちしております。

JAMSSは
人と宇宙をつないで
30周年

これからも宇宙ビジネスの拡大に
貢献して参ります。
常勤役員一同 2020年12月

日本語English