Work of JAMSSJAMSSのしごと

JAMSSには宇宙事業はもちろん、技術や経験を活用して民間企業をサポートするサービスまで多彩なしごとがあります。
それらが力を合わせ、JAMSSを動かしているのです。

ISS/HTV-Xきぼう・HTV-X

国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」などの計画から運用までのあらゆる活動を、豊富な経験とノウハウ、確かな技術と専門性を活かしてサポートしています。

「きぼう」運用管制要員

「きぼう」と宇宙飛行士を24時間365日体制で見守り、活動を支えています。その他、「きぼう」のロボットアームを遠隔操作しての実験装置の運搬・設置、超小型衛星の放出なども実施します。JAMSSは全体を取りまとめるポジションであるJ-FLIGHTも多数在籍しています。

実験運用管制要員

「きぼう」船内外に搭載される実験装置の監視や遠隔操作を行い、軌道上の宇宙飛行士の活動を支えます。また、「きぼう」運用管制要員や研究者、コーディネータなどと連携し、実験の準備や実施も担当。実験装置ごとに構成されるチームの全チームリーダーを輩出した実績を誇っています。

国際間調整(計画)

OMT(Operations Management Team)と呼ばれ、「きぼう」の運用など月周回有人拠点の国際間のミッションではNASAなどとやりとりし、調整を行います。一方で、火星衛星探査ミッションではJAXAや探査機開発メーカーなど国内の関連企業との連携を行っています。

宇宙飛行士訓練インストラクタ

「きぼう」に搭乗する世界中の宇宙飛行士に対し、システム運用や実験のために必要となる知識やスキル、そして心構えについて英語で訓練します。また、訓練教材や訓練用模型の開発など、訓練の準備から実施まで全作業を手がけます。JAMSSでは、これまで宇宙飛行士150名以上、運用管制要員250名以上を訓練しています。

運用管制要員訓練

宇宙飛行士の活動を地上から支え、「きぼう」の監視・制御を行う運用管制要員に対して、実践的な訓練を提供します。また、豊富な訓練ノウハウにもとづき、訓練の分析・開発から実施・評価も行います。NASAをはじめISS参加国、宇宙飛行士との合同訓練も行っています。

搭乗支援・搭乗安全

「きぼう」に搭乗する日本人宇宙飛行士の搭乗前の訓練にはじまり、軌道上滞在中はもちろん、宇宙からの帰還後の活動までトータルにサポートします。また、搭乗・帰還時の宇宙船の安全確認を行うほか、宇宙飛行士が軌道上に滞在している期間の家族サポートも実施します。

健康管理運用

軌道上滞在時の運動指導・運動処方、被ばく管理、環境管理、精神心理のサポート、宇宙から帰還後のリハビリなど、健康管理全般をカバー。BME(バイオメディカルエンジニア)として、宇宙飛行士が身体・精神的に最高のコンディションでミッションに取り組めるよう、健康管理運用を実施します。

利用開拓

「きぼう」を活用した様々な宇宙利用をサポートしています。宇宙利用の計画の立案にはじまり、そのために必要な機材の開発や試験、設計と安全審査、さらには輸送や技術実証などまで、プロジェクトの始まりから実現までの一連の流れをフルサポートします。

技術評価

「きぼう」のシステムと搭載されている実験装置・補用品に対して、技術評価や解析業務を実施します。通信・熱流体・機構・電力・ロボティクスなどの専門知識を駆使し、JAXAやNASAと協力しながら業務を遂行しています。また、トラブル時の要因分析や恒久対策の検討なども担います。

フライトクルーインターフェイステスト

宇宙空間で操作する機器の安全性などを確認し、設計・運用部門へフィードバックを行います。宇宙飛行士と同じ観点で、操作性・視野性・アクセス性などについて詳細かつ綿密に評価を行っています。JAMSSにはNASAの認定を受けた担当者が複数在籍しています。

ユーザ・インテグレーション

「きぼう」での宇宙実験の計画立案から実作業までに関与する、コーディネータかつインテグレータ。研究者と実験運用管制要員などの橋渡し役となり、宇宙環境での制約や条件などを考慮しながら実験を成功に導きます。「きぼう」で実施された数百にもなる実験のほぼすべてに関与しています

安全・ミッション保証

事故やトラブルを防止するためのブレーキ役。安全・信頼性・品質保証に係る要求を設定し、すべての機器の開発・運用が要求に適合しているか、独立した第三者の目で確認します。打上げ前には、重大な事故につながる要因が網羅的に抽出され、対策を取られていることも確認します。

New business development新事業開拓

民間企業の宇宙ビジネス参入を推進。宇宙工場や宇宙旅行用の訓練など、宇宙事業に長らく関わってきたJAMSSならではの知見を活かしたサービスを展開しています。

地球低軌道商用利用開拓

民間企業の参入の活発化が予測される地球低軌道における宇宙ビジネス。JAMSSはこれまでの経験とノウハウを活かして、その商業化を推進。商用宇宙ステーションを活用したビジネスとして、宇宙工場や宇宙旅行、宇宙実験などのサービスの提供、それに関わる装置開発を計画しています。

宇宙工場

微小重力環境とJAMSSが開発した小型高温装置を組み合わせて、高品質なたんぱく質結晶を生成し提供するサービス「kirara」が、宇宙工場の第1弾として2020年にスタートしました。今後も創薬などの研究サポートに加えて、宇宙実験教育として活用していきます。

民間宇宙旅行者訓練

誰もが一度は夢見た「宇宙旅行」。現在の技術なら、その夢を実現することが可能です。JAMSSはこれまで数多くの宇宙飛行士を訓練してきた経験とノウハウを活かし、民間宇宙旅行に必要となる知識・スキル・心構えを修得できる訓練を提供しています。

Space exploration宇宙探査

「きぼう」などでJAMSSが培った知見を活用することで、火星衛星探査や月極域探査といった次期宇宙探査ミッションにおいても、重要かつ責任ある役割を担っています。

運用準備・訓練

火星衛星探査ミッション「MMX」や月極域探査ミッション「LUPEX」、有人与圧ローバなど、次期宇宙探査ミッションにおいて、開発初期段階から運用および訓練の設計や訓練・運用準備を行います。将来的には宇宙飛行士や管制要員の訓練、ミッション中の運用管制を担います。

開発支援・インテグレーション

国際間で進められている月周回有人拠点「ゲートウェイ」計画において、日本は環境制御・生命維持システムを開発・提供することになっています。JAMSSはその開発サポートを担当。また、日本が開発するシステムが統合されるヨーロッパとの国際調整も実施します。

安全・ミッション保証

「きぼう」などの安全・ミッション保証活動を通じてJAMSSが培ってきた豊富なノウハウと経験を活用し、月周回有人拠点「ゲートウェイ」計画等における安全・ミッション保証活動を担当します。

Private business民間事業

長年にわたり「きぼう」で培った知識とノウハウを活用することで、民間の宇宙事業はもちろん、その他の産業界にも有用な技術やサービスの提供を行っています。

システム安全独立検証・妥当性確認(IV&V)

JAXAなどの研究機関と共に、大規模・複雑システムに対する安全を確認するためのシステム分析手法を構築。この手法を活用し、設計者が見過ごしていた事故要因の抽出と対策立案を実施するサービスを、自動運転はじめ船舶や鉄道の多分野にも提供。近年はAIの安全性を証明する技術を構築し、サービス展開しています。

航空機の認証・安全開発保証

「きぼう」の経験を活かし、民間航空機や航空機装備品などの認証・開発保証活動を開発メーカーと協力して実施しています。さらに民間航空機での知見を無人航空機であるドローンや空飛ぶクルマにも活かすなど、その対象範囲を拡大しています。

安全開発保証に関する教育・技術提供

「きぼう」の安全・開発保証活動で培った知識とノウハウを蓄積し、その経験を活かして安全開発保証に関する人材育成を実施。JAXAや宇宙機メーカー技術者の育成を担っています。また、ロケット、衛星などを独自開発する宇宙ベンチャー企業などに、安全・ミッション保証活動に関する指導や技術提供も行っています。

教育訓練

宇宙飛行士訓練の技術を活かして「ヒューマンエラー削減」「チーム運用効率化」「危機管理能力強化」などの効率的・効果的な訓練サービスを提供しているほか、カスタマイズした実践的な教育訓練サービスや技術継承の体系化といったサポートもしています。

Space security宇宙安全保障

衛星の開発から打上げ、運用までトータルにサポートを行うほか、知見を活かして衛星を活用し、多様な産業界へのサービス提供も積極的に行っています。

宇宙開発や宇宙安全保障に関わる情報収集・分析

月や火星探査などの宇宙開発や人工衛星の各種利用については、日々新しい情報が世界中を飛び交っています。その情報を収集・分析し、政府関係者などに配信するのもJAMSSの業務。将来の日本の宇宙利用拡大にとって非常に重要な情報源になる責任を担っています。

衛星利用

衛星リモートセンシングとして、衛星画像データを活用した環境観測、画像処理・解析を行っています。また、農業分野への衛星利用推進も精力的に行っており、営農支援システム「リモファーム」においては、農作物の地域ごとの生育データにもとづくデータの提供、気象データによる生育管理情報の提供なども実施しています。

衛星開発コンサル

システムズエンジニアリング技術を活かして、国内外の衛星開発から打上げまでのコンサル業務を行っています。具体的には、設計審査のサポートや解析、打上げのサポートをはじめ、様々な開発段階においてニーズに適応したコンサルティングや代行業務を行っています。

地上システム開発

ISS国際宇宙ステーションや人工衛星の地上システムに関する業務を行っています。具体的には、ハードウェア機器間の制御を含むネットワークシステムの構築、ネットワークおよびサーバーの管理・運用保守、新規アプリケーションの追加や変更に伴うネットワーク環境の設定や変更などがあります。

Managing section管理部門

JAMSSの円滑な宇宙事業の遂行をリードしているのが管理部門。多彩なバックグラウンドをもったメンバーたちが、各事業領域で幅広く能力を発揮して活躍しています。

コンプライアンス部

安全保障輸出管理業務では、細則の制定や改廃、取引審査や監査にはじまり、社内での指導や研修の実施など様々な業務全般を担当します。また、個人情報保護や情報セキュリティ、内部統制などに関わる内部監査に関する業務についてもコンプライアンス部が担当します。

営業部

JAXAはもちろん官公庁や国内外の民間企業へ、宇宙開発や利用促進を目的とした営業を行います。これまで手がけてきた宇宙事業の拡大に加え、今後はJAMSSがこれまで培ったノウハウを活かした新たなビジネスの企画・提案なども手がけ、JAMSSのさらなる成長を実現します。

社内情報システム開発・運用

JAMSS社内で使用している情報システムの計画策定から構築・導入、運用まで全ての工程を担当しています。日本の宇宙事業を支える多くの事業を手がけるJAMSSだけに、高いリテラシーを持ち、コンプライアンスを遵守しながら、より使いやすいシステムを計画しています。

経営企画部

宇宙業界に関する国内外の動向を見極めながら中長期的な事業戦略を立案します。経営企画では、JAMSSの目指す姿や成長に向かうためのシナリオを描きつつ、実現に向けて研究開発や事業、投資をけん引する役割を担います。

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