お知らせ

有人宇宙システム株式会社（本社:東京都千代田区 代表取締役社長:有賀 輝 JAMSS）は、長野県酒造組合佐久支部による宇宙酒ミッション（SAKU SAKE MISSION）において、きぼう有償利用*1の支援契約を締結いたしました。2025年夏頃に、酒米の種籾、植物の種子を含む計6種の物品が、国際宇宙ステーション（ISS）に向け、打ち上げられる予定です。

長野県酒造組合佐久支部の皆様とJAMSS本社にて契約締結を行った際の様子

左：戸塚酒造株式会社 代表取締役 戸塚 繁 様　中央左：有人宇宙システム株式会社 代表取締役社長 有賀 輝

中央右：佐久の花酒造株式会社 代表取締役 髙橋 寿知 様　右：大澤酒造株式会社 専務取締役・杜氏 大澤 実 様

打上物品は、「酒米の種籾」「コスモスの種子」「レタスの種子」「乾燥種麹菌」「乾燥酵母」「大麦の種子」の6点で、帰還後は回収した種籾から酒米を栽培し、その後宇宙酒としての佐久酒の醸造や、種子の配布を通じて地元である長野県佐久の地域振興を目的としています。物品は打上後、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟船内に移設、保管され、2026年春頃に地球に帰還し、長野県酒造組合佐久支部の皆様の元に届く予定です。

*1 有償利用制度（非定型サービス）の概要
 
■　宇宙酒ミッション（SAKU SAKE MISSION）について
油井宇宙飛行士の地元である長野県・佐久の酒造組合「長野県酒造組合佐久支部」による、油井宇宙飛行士の2回目のISS長期滞在期間をターゲットにしたミッションであり、同時期に佐久酒の原料となる種籾等を打上げ、回収した種籾で宇宙酒として佐久酒を醸造するというものです。具体的には、軌道上保管した種籾、植物種子等を地上回収した後、油井飛行士滞在期間中に同時に宇宙に「滞在した」ことを宇宙ブランドとして、回収した種籾で宇宙酒としての佐久酒の醸造、および種子の配布等を実施し、油井宇宙飛行士の応援、および佐久の地域振興、コロナ渦で打撃を受けた日本の酒造業界を盛り上げることを目的としています。本ミッションにおいて、JAMSSは物品の打上げ準備から、「きぼう」での保管、物品回収まで一連の作業を支援しています。

長野県佐久市に広がる水田の様子

■　長野県酒造組合佐久支部　-信州佐久は酒の郷-
信州佐久は長野県東部に位置し、佐久盆地の中央に千曲川が流れ、北に浅間山、南に八ヶ岳・蓼科連峰、東を妙義荒船佐久高原国定公園に囲まれた自然豊かな地域です。長野県酒造組合佐久支部は酒蔵が多い信州の中でも１３の酒蔵で構成されており、各蔵は長年培った技術の下、受け継がれてきた伝統を守りながら新しい味わいにも挑戦し、皆様に愛される情熱と愛情に満ちた地酒を醸しております。佐久の地酒は冬季の清冽な気候の中、山々を源流とする良質な水と肥沃な土壌で収穫される豊富な米を原料に、杜氏・蔵人達の高い醸造技術により醸成されております。
 
■　有人宇宙システム株式会社（JAMSS）
JAMSSは国際宇宙ステーション（ISS）「きぼう」を運用・利用・訓練・安全の観点で地上から見守ってきました。宇宙空間は今や新たな経済圏として民間企業が利用する場に変化しつつあります。JAMSSもまた「商業宇宙ステーション」時代の到来を見据え、「きぼう」の利用、衛星の開発・運用や衛星データの活用をはじめとした宇宙利用に力を入れています。さらには有人開発の最前線で培った技術力を活かし、地球と宇宙をつなぐ架け橋として宇宙探査領域の取り組みにも広く貢献していきます。

JAMSSでは宇宙への記念品打上げや、「きぼう」船内での映像撮影によるプロモーションなど、お客様のご要望に合わせて宇宙利用を支援しております。きぼう有償利用制度を利用した宇宙利用にご興味のある方は、こちらからお問合せください。アイデア段階でのご相談も受け付けております。
近年のISS利用サポート実績はこちら
 
■　本リリースに関するお問い合わせ
有人宇宙システム株式会社　広報窓口