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「Haven-1」搭載装置の開発が本格始動 -JAMSSと東京理科大学スペースシステム創造研究センターが制御基板を共同開発-
世界初の民間宇宙ステーション向け装置の開発計画審査を完了
有人宇宙システム株式会社(JAMSS)は、世界初の民間宇宙ステーション「Haven-1(ヘイヴン-ワン)」*1 における利用サービスの提供に向けた準備を進めております。
このたび、JAMSSがHaven-1船内の専用エリアに設置を予定している実験ラックについて、同装置の中核を担う制御基板開発に向けた共同研究契約を学校法人東京理科大学との間で締結するなど、産学連携を含む民間主導での装置開発を本格的に開始いたしました。本装置は、多様な利用を促進するため、1U(10cm×10cm×10cm)単位の小型装置の搭載スペース(最大12台程度)を有し、微小重力環境における実験・計測・保管など多様な用途に対応可能な汎用プラットフォームとして設計されています。アカデミアや産業界における研究開発、エンターテインメント、広告撮影等、民間宇宙ステーションならではの自由度の高い利用形態に対応することを想定しております。
*1 米国Vast社が開発中の世界初の民間宇宙ステーション。2026年5月以降打ち上げ予定
左:Haven-1船内のJAMSS実験ラック搭載エリア ©Vast 右:JAMSS実験ラックの外観イメージ ©Vast
なお、本件に関しては、東京理科大学もプレスリリースを発信しており、共同研究の背景や技術的詳細について紹介されています。ぜひ併せてご参照ください。
▶ 東京理科大学プレスリリース:東京理科大学が民間宇宙ステーションの利用拡大に貢献 ~JAMSSが開発する実験ラックのコントローラを担当~
本リリースは、2025年4月に発信したプレスリリース、及び7月頭に発信したニュースリリースに続く第3報として、プロジェクトの進捗状況をお伝えするものです。
▶ 第1弾プレスリリース:【アジア初】JAMSS、Vast の民間宇宙ステーション「Haven-1」のパートナーに
▶ 第2弾ニュースリリース:【特設ページ公開】世界初の民間宇宙ステーション「Haven-1」を活用した宇宙利用サービスのご案内
次回の第4弾では、「サービス販売開始」をご案内いたします。これをもちまして、本プロジェクトが本格的に稼働を開始する運びとなります。
■ 開発チームリーダーのコメント
民間宇宙ステーションという新たな世界で、いちはやく私たちの装置が活躍することになり、とてもワクワクしております。今回開発する装置は、これまで宇宙に縁の無かった皆様にもご利用いただけるような、過去に例のないユニークな装置になるでしょう。これまでの我が社の知見・経験、東京理科大学との共同研究成果を活かしつつ実現を目指しますので、ぜひご注目ください!
— JAMSS Haven-1プロジェクト 開発チームリーダー 友部 俊之
■ JAMSSにとっての本プロジェクトの意義
JAMSSは今年設立35周年を迎えました。この節目の年に、これまで国際宇宙ステーション・プロジェクトで培った有人宇宙技術と豊富な宇宙利用支援の実績を活かし、民間宇宙ステーションという新たな領域に挑戦しております。本プロジェクトは、JAMSSにとって単なる装置開発にとどまらず、国際宇宙ステーション退役後の宇宙利用を切り拓くための戦略的な取り組みであり、社内における技術継承と人材育成の観点からも極めて重要な意味を持つものです。今後も、民間ならではの柔軟な発想と高い技術力をもって、宇宙をより身近で創造的な活動の場とすべく、挑戦を続けてまいります。
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