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「Kirara」6号機のミッションが完了しました
2025年4月21日にSpaceX社のドラゴン補給船32号機(CRS-32)で国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げられた「Kirara」6号機は、約1か月の宇宙でのミッションを終え、6月3日に無事日本へ帰還しました。
実験試料は確認作業を経て、研究者や学生の皆さんに返却されています。今回の成果が、創薬研究や新素材開発など、最先端の研究に貢献することを期待しています。
また、同時開催された宇宙教育ミッションでは、日本の中学生8名がタンパク質(リゾチーム)の結晶化実験に挑戦。多くの結晶が確認され、宇宙実験は成功裏に終了しました。今後、学生たちは実験レポートをまとめ、夏頃に成果発表会を行う予定です。
宇宙実験で得られたタンパク質(リゾチーム)の結晶
さらに今回のミッションでは、新潟県のブランド米「新之助」の種籾もKirara装置に搭載され、宇宙へと旅立ちました。この種籾は、新潟県上越市で行われている宇宙教育の特別企画「KomeTane宇宙プロジェクト」の一環として打ち上げられたもので、回収後は地元の小学生たちによって田植えされ、宇宙を旅したお米として来年収穫される予定です。本プロジェクトは、地元建設会社の主催により今年で2回目の開催となります。
また、Kirara装置には、アジア各国の宇宙機関や宇宙ビジネス関係者から寄せられた「宇宙へ届けたいメッセージ」を記録したSDカードも搭載されていました。夢や目標、大切な人への想いが宇宙へと届けられました。
Kirara6号機で宇宙へ届けられたメッセージ
加えて、ハンガリーの国立研究機関であるHUN-REN自然科学研究センターは、科学実験とあわせて、宇宙結晶化をテーマにした2曲(オリジナル楽曲とハンガリー国歌)の音源データを制作し、SDカードに記録してISSへ打ち上げました。科学と芸術の融合を目指したこの取り組みは、国際的な宇宙文化交流の一例として注目されています。
Kiraraはサービス開始から6年目を迎え、科学・技術分野にとどまらず、地域社会や教育、さらには芸術との連携など幅広い用途でご活用いただけるようになりました。当社はKirara事業を通じて、今後も、民間事業ならではの利用者にとって使いやすく、柔軟なサービスを提供してまいります。
次回のKirara7号機は、2026年春以降の打上げを予定しております。
ご質問やご相談等ございましたら、こちら からお気軽にお問い合わせください。
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