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宇宙x STEAM教育|中高生向け課外活動プログラム「第2回 宇宙理科室」の成果発表会を開催!

2024.03.25

お知らせ

2024年3月17日、X-NIHONBASHIにて「第2回 宇宙理科室」の成果発表会を開催し、優秀な成果を上げたチームを表彰しました。

 左:成果発表会に参加した学生と審査委員 (X-NIHONBASHIにて)  右:国際宇宙ステーション船内に浮かぶKirara装置 ©NASA/ESA


「宇宙理科室 ~リアル宇宙で結晶づくりに挑戦!~」は、中高生が国際宇宙ステーション(ISS)を使った宇宙実験に挑戦できる、宇宙×STEAM教育イベントです。「創薬研究」をテーマに、宇宙でタンパク質の結晶生成に取り組みます。2回目の開催となる今回は、当社と株式会社日本旅行(東京都中央区)が共催、東京応化工業株式会社(神奈川県川崎市)が協賛し、全国の中高生に宇宙実験の機会を提供しました。


「2024年3月17日に開催された成果発表会は、宇宙実験の成果をプレゼンテーションする、総まとめイベントです。会場は、日本の宇宙ビジネスの拠点であるX-NIHONBASHI。宇宙実験と地上対照実験の結果を比較したレポートを基に、『自分たちどう予想したか、その予想が当たっていたか、次に実験するとしたらどうしたいか』と、さながらリアルな研究発表の雰囲気でした。質疑応答でも他チームから質問が多くあり、活発に意見交換もされていました。各チームの発表者は緊張した面持ちながらも堂々としたプレゼンテーションを、時にユーモラスに披露し、参加者全員で理解を深める機会となりました。

成果発表会の様子(X-NIHONBASHIにて)


▼ 発表者のメッセージ
「誰も試したことのない条件で結晶を作る、という目標にしました。」

「去年(第1回 宇宙理科室)のチームの実験結果を見て、予想を立ててから自分たちの実験に取り組みました。」

2年連続で参加した学生のいるチームでは 「去年(第1回 宇宙理科室)は、NaClを使った結晶で最優秀賞を獲得したので、今回は難易度の高いMgCl2を使った結晶作りを目標にしました。」 という、新しい発見に挑戦するところもありました。

「同じ条件で製作した2つの実験サンプルは、1つは結晶ができ、もう1つは全くできなかった。この理由を明らかにするとともに、実験では再現性を確認することも重要だと感じました。」

「宇宙での実験は高度な技術や、複雑な計画が必要であると感じました。」

「今後、また宇宙実験をする機会があったら、漫画の宇宙兄弟に出てきたセリカさんのように、お酒を入れてみてどんな結果になるか調べてみたいです!」

「調べれば調べるほどキリがなく難しかったけれど、この先に新薬の研究開発があるのだと思うと、その一端を疑似体験できたことがうれしいです。」

審査委員長の東京大学大学院 農学生命科学研究科 五十嵐 圭日子教授からは、タンパク質結晶生成の研究を行う重要性や、研究を行う心構えについてメッセージをいただきました。「何かを突き詰めることが重要です。その先に、一生懸命考えた人だけがたどり着ける場所があります。宇宙実験を通じて、皆さんにそれを少しでも感じてもらえれば嬉しいです。」

最後は、タンパク質結晶の品質、実験レポート、プレゼンテーションの各3部門にて優秀な成果をあげたチームを表彰し、記念撮影をして幕を閉じました。
次回は、2024年秋頃から「第3回 宇宙理科室」の開催を予定しています 。


▼ 「第2回 宇宙理科室」の概要
「第2回 宇宙理科室」は、2023年9月から2024年3月までの約半年間にわたり開催されました。今回の参加者は、都内の中学校・高校に通う26名、計7チーム。参加者はチーム活動を基本としますが、加えて計3回のイベントではチーム間の交流があり、お互いに刺激し合いながら宇宙実験に取り組みました。

参加者は、チーム毎に実験目標を立て、地上で結晶化条件を検討し、製作した実験サンプルを実際に宇宙へ打ち上げます。実験サンプルは地球に帰還後、各チームに返却されます(宇宙実験の結果はこちら)。実験サンプルを観察し、実験レポートをまとめ、成果発表会でプレゼンテーションを行います。実験レポートを参加者全員と共有し情報交換することで、学生同士の相互の気づきによる学びに繋げます。

近い将来、宇宙はこれまで以上に私たちの生活にとって身近な場所となっていきます。本イベントを通じ、学生たちが地球の先の宇宙への関心を深めながら、宇宙開発・自然科学・生物化学に対する知識向上の絶好の機会となることを目指します。


▼ 株式会社日本旅行について
株式会社日本旅行は、1905年創業の日本で最も歴史のある総合旅行会社です。長年にわたり宇宙開発における渉外業務などに携わり、2020年には宇宙ビジネス専門部署「宇宙事業推進チーム」を設立しました。「人と宙の架け橋になる」をスローガンに掲げて、宇宙をテーマにした宙(そら)ツーリズム®専門ブランド「sola旅クラブ」による、一般向けのロケット打上げから星空観察まで様々なツアーやイベントの実施や、自治体向けの地方創生事業など幅広い取り組みを行っております。2021年には宇宙教育・STEAM教育のオリジナルプログラム「ミライ塾」を立ち上げて、学校や学習塾、商業施設などにおいて宇宙教育の出張授業コンテンツや子供向けイベントの実施を行っております。

▼ 東京応化工業株式会社について
東京応化工業株式会社(本社:川崎市中原区 / 社長 種市順昭)は1940年の設立以来、東京応化ならではの「微細加工技術」と「高純度化技術」を活かし、半導体の進化に貢献してまいりました。
現在では日本を含む7つの国・地域に拠点を設けてグローバルに事業を展開しており、半導体用フォトレジストにおいて世界トップクラスのシェアを有しています。
今後も高付加価値製品を通じ、豊かな未来、社会の期待に化学で応える“The e-Material Global Company™”として、社会の持続的発展に貢献してまいります。
詳細につきましては、コーポレートサイトをご覧ください。


▼ Kiraraについて


  
「Kirara」は、国際宇宙ステーション(ISS)で高品質なタンパク質結晶を生成し、お客様にお届けするサービスです。Space Applications Services社(ベルギー)のICE Cubes Facilityにサンプルを搭載し、約1ヶ月間、微小重力環境である宇宙空間におくことで、地上では実現できない対流や沈降のない状態でタンパク質の結晶生成を行います。「Kirara」は科学実験、創薬支援のみならず、STEAM教育活動も行っています。

▼ 【参考】これまでJAMSSが開催した宇宙教育イベントについて
台湾桃園市にて宇宙×STEAM教育Kiraraサイエンスプログラムを開催
宇宙×STEAM教育『宇宙理科室~リアル宇宙で結晶づくりに挑戦!~』のイベントを開催
岡山県新見市の小学校で「バーチャルツアー宇宙旅行2024」を開催しました
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